世界中でデジタルシフトが急速に進み、DX推進の重要性が叫ばれて久しい昨今。
ビジネスの現場においては、リソースやノウハウの不足等様々な要因が複雑に絡み合い、既存の非効率な体制を改善できず、依然として課題が山積している企業が数多く存在しています。
そのような状況下において、当社は、事業内外に散らばるデータを一元化・見える化し、企業が抱える経営課題を発見・解決へと導き、企業の持続的な成長を実現するグロースマーケティング事業に長年取り組んでいます。
今回、グロースマーケティングを推進するにあたってテクノロジーパートナーである、台湾の半導体メーカー VIA Technologies, Inc.と当社で対談を実施。データ活用の可能性や目指している未来について語りました。
VIA Technologies, Inc.
Epan Wu氏(President)
VIA Technologies Japan 株式会社
Sonia Chen氏(Director)
Cody Sera氏(Senior Product Manager)
株式会社ソルブレイン
櫻庭 佑哉(取締役/事業部長)
白藤 裕貴(エンジニア)
熊谷 龍之裕(エンジニア)
従業員一人当たりの生産価値が185%UP
株式会社ソルブレイン 櫻庭 佑哉(以下 櫻庭 佑哉):
VIAさんのエッジデバイスへ当社のSKEILを拡張搭載し、クライアントの課題だった“人”の問題解決に取り組みました。結果として、従業員一人当たりの生産価値185%UPを実現しました。
このクライアントは住宅設備サービス事業を展開していて、当時はサービス提供において非効率なところが多く残っている状況でした。現場のデータ化が急務だったので、VIAさんのエッジデバイスを活用し、Chip to Cloud*を実現するSKEIL OnSiteを開発しました。
その結果、従業員一人当たりの生産価値185%向上に至ったのです。
*Chip to Cloudとは
エッジデバイスを用いて収集したデータをクラウドへ送ること
株式会社ソルブレイン 熊谷 龍之裕(以下 熊谷 龍之裕):
VIAさんのエッジデバイスは、私たちが目指すChip to Cloudの実現において理想のプロダクトです。開発するにあたっての使いやすさはもちろんですが、お取引させていただくにあたり、終始スピーディで真摯な対応も非常に信頼しています。
VIA Technologies Japan 株式会社 Cody Sera氏(以下 Cody Sera氏):
開発者の方が手に取っていただきやすい環境を追求していますので、そう言っていただけて嬉しいです。当社としても、ソルブレインさんはお世辞抜きで理想的なパートナーです。エンドユーザーの課題解決のために、うちのプロダクトを使ってソリューションの絵を描ける、そんな会社に使ってほしいと常々思っていましたから。
熊谷 龍之裕:
ありがとうございます!
テクノロジーをビジネスへ昇華するグロースマーケティング
VIA Technologies Japan 株式会社 Sonia Chen氏(以下 Sonia Chen氏):
ソルブレインさんの開発のスタンスは、とてもはっきりされていますよね。
櫻庭 佑哉:
はい。利益から逆算して必要なものを開発しています。
クライアントのビジネスモデルや業界、事業のフェーズによって、事業成長を阻害するボトルネック(課題)はさまざまです。ボトルネックを解消するためにテクノロジーを駆使するのが、私たちの得意としているところなのですが、その際に最適解を追求することを徹底していますね。
株式会社ソルブレイン 白藤 裕貴(以下 白藤 裕貴):
技術進歩のスピードは日々加速し続けているため、前例に囚われることなく、常に最適な技術を選んで開発することを大切にしています。今回も、そういうスタンスのもと国内外問わずパートナーを模索する中で、御社に出会うことができました。
Sonia Chen氏:
私たちは、半導体メーカーとして長年ものづくりを続けてきました。
品質の良さには自負がありますが、実際に私たちのプロダクトを活用して、さらに事業成長へ繋げている話を聞くととても嬉しいです。
櫻庭 佑哉:
ビジネスでやる以上、課題を解決し事業成長へ転換してこそ本当のテクノロジー活用だと考えています。
当社が推進しているグロースマーケティングは企業の持続的な成長を実現するもので、データ活用はその第一歩として考えています。ただ闇雲に集めれば良いものでもなく、利益にフォーカスし、必要なデータを見定め活用することが重要です。
VIA Technologies, Inc. Epan Wu氏(以下 Epan Wu氏):
テクノロジー活用の浸透度は、国や業界によって本当に様々ですね。
デジタル化がどんどん進んでいる業界もあれば、反対にテクノロジーやデジタルに馴染みがない業界もたくさんあります。そういった業界に対しては、どのような形のメリットやアドバンテージを提示できるかが重要です。
櫻庭 佑哉:
その通りです。その点で言うと、グロースマーケティングは利益にフォーカスするので、テクノロジー活用に懐疑的なクライアントにもメリットが非常に伝わりやすいんです。
Cody Sera氏:
グロースマーケティングの考え方は、国内外問わずどの企業にも通用する考え方だと思いますね。
データ活用が切り拓く未来
Epan Wu氏:
今、当社は、エッジデバイスの開発に非常に力を入れています。
デジタル化があまり進んでいない業界や企業に対して、テクノロジーを活用することでデジタル化を推進していきたいと考えています。
そのためにも、ソルブレインさんのような会社とパートナーとして連携していく必要があります。
ソルブレインさんは、様々な業界や企業のニーズを把握されていますし、持ち前のフットワークの速さや技術力の高さで事業を推進されているので、非常に期待しています。
Cody Sera氏:
今後も当社の強みとソルブレインさんの強みを掛け合わせることで、企業の事業成長を実現させていきたいですね。
櫻庭 佑哉:
はい。事業成長を実現する中で、社会課題でもある人手不足や物流の課題解決にも繋がっていると感じます。例えば、冒頭でお伝えした事例で言うと、業務の非効率な部分をテクノロジーの力で解消したことによって、一人あたりの生産性が格段に向上し、新たに人を採用せずとも、業績向上に繋がりました。
Epan Wu氏:
社会には、テクノロジーによってよりよくできる余地がまだたくさん残されています。
今後ともお互いのシナジーを発揮しながら人・企業・社会にとって良い未来を実現していきましょう!